家族関係の相互依存
先導のステージ
ここまで読まれてきた方は、お分かりかもしれませんが、これまでの問題は昔の誤解が原因になっています。
親は子供に対する愛情からしつけをします。 しかし、子供は『両親が冷たくなった』と感じるわけですね。
『親は自分の将来のためにしつけをしてくれているんだ。本当はいいたくないことも言わなきゃいけないつらさもあるんだ。』 なんて、察しのいい子供はいませんからね^^;
燃えつきのステージから次にすすむためには、この誤解を解いてもう一度家族とつながる必要があります。
そのためにはあなたが先陣を切って、家族に 『お父さん、お母さんこれまで育ててくれて本当にありがとう。小さいころ私はずっと寂しかったの。でもお父さん、お母さんも手探りで必死に育ててくれた事が今なら分かります。』 と大人の立場で本音を打ち明ける必要があります。
そうすることで、両親もかかえてきた苦悩を話してくれるでしょう。 それらを分かち合ったときに相互依存の扉が開くのです。
平等のステージ
あなたが先陣を切って、相互依存のステージを切り開いたとします。 相互依存は、助け助けられる関係です。 あなたも両親も自分の生きたい人生を生き、助けが欲しいときにはお互いに助け合います。 はじめは両親も相互依存の関係になれていませんから、あなたが積極的に働きかける必要があるかもしれません。
- お母さんだれか○○な人がいたら紹介してくれないかな?
- お父さん、ちょっとこの仕事手伝って欲しいんだけど。
など、最初はあなたの働きかけが必要です。 しかしそのうちに両親も相互依存の関係になれてきます。 すると、あなたの働きかけがなくても自然に持ちつ持たれつの関係が成り立っていきます。
- あなたも自然に両親にお願いし、助けを受け取って感謝します。
- 両親も自然にあなたにお願いし、助けを受け取って感謝します。
そんな平等な関係がそこに成り立ちます。
一体のステージ
さらに相互依存の関係がすすむと、『両親』が『私』がという境目があいまいになってきます。
- 両親の幸せを自分のことのように願い
- 両親の喜びを自分のことように喜び
- 両親の苦しみを自分のことのように思いやります。
心は平静で、常に満たされ、過剰にものを欲したりイライラしたりすることもありません。